生きりもち/アイリスフーズ
原材料名:水稲もち米(国産)
製造者:アイリスフーズ株式会社(宮城県仙台市)
製造所:「IK」 同社 角田工場(宮城県角田市)
購入店:サン・マルシェ東中田店(宮城県仙台市)
価格等:1kg/399円(本体価格)/2019.12.30
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(商品ページ)
えっ!アイリスのお餅ですか!
大みそかに買いました。何も考えずに買って来て開けてから、袋にアイリスのロゴがあったのでえっ!と思わずびっくり!(開封後の写真ですみません?)
スーパーの目立つところに山積みにされていたので、いつも通り、サトウか越後だろうと思っていたので、ひえー、アイリスオーヤマが餅まで作り始めたんだ!と、軽く衝撃を受けました。今度は食品ですか。すごいわね。
ネットで調べたところ、アイリスフーズは2013年11月に設立された会社で、その7か月前にはアイリスオーヤマと舞台ファームの共同出資で精米事業会社アグリイノベーション株式会社が設立されています。
舞台ファーム・・・舞台ファーム・・・どこかで聞いたことがあるな、と思ったら、先日買ったセブンイレブンのカット野菜「洗わずそのまま食べられるレタスミックス」をつくっている会社さんでした!
精米事業への進出は東日本大震災がきっかけらしいのですが、「リストラ技術者を大量採用し大成功。アイリスオーヤマ変貌の秘密|MAG2NEWS」によれば “地元の農業を守ろうと被災した農家の米を買い取り、低温で精米するビジネスを立ち上げた” そうです。
ちなみにこの低温のお米が美味しいと好評で、セブンイレブンがプライベートブランドの米に採用したところ、20%も売り上げが伸びたそうですよ。
その後、翌年の2014年に経営破綻した奥州市の株式会社高橋フーズから切餅の製造及び販売等に関する事業を引き継いて切り餅の分野にも進出したようです。
それにしてもアイリスオーヤマさんて、見捨てられてしまいそうなものをどんどん引き入れて、自社のビジネスとして再生するのが本当にうまいしそれが戦略なんですね。
リストラされた大手家電メーカーのエンジニア雇用しかり、被災した農家の米の買取りしかり、そして震災の風評被害等で立ち行かなくなった岩手の切り餅屋さんの事業しかり・・・それもこれもお金がいっぱいあるからできることにも感じられますが、実はそれなりに毎回、ギャンブルの大勝負をされているのかもしれません。
さて、今回の切り餅ですが、一点気になることが。
それは製造所の固有記号がIKとなっていることなんですが、製造所固有記号検索で調べてみるとアイリスフーズのIKって角田工場の住所なんですよね。でも角田工場ってアイリスオーヤマでプラスチック製品つくっていなかったっけ?
アイリスフーズのHPでは工場所在地が奥州市と亘理町になっていて、奥州市は事業を譲り受けた株式会社高橋フーズの住所、亘理町は舞台ファームと共同出資で設立されたアグリイノベーション株式会社の住所なので、このお餅の製造所が角田っていうのがなんとなくピンと来ないんですが、今度電話して聞いてみようかな。
最後になりますが、アイリスフーズのこのお餅はたぶん美味しいと思います。「思います」と書いたのは、私はお餅があまり好きじゃないのでほとんど食べないからですが(購入は100%母用)、その私が縁起物だから仕方なく食べた母のお雑煮のお餅をおかわりしたからです。
どういう製法なのか、最近の切り餅は茹でると端から溶けていく速度が速いのですが、このお餅はそれほど解けなかった気もします。