ポカリスエット1.5L/大塚製薬

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名  称:清涼飲料水
原材料名:砂糖(国内製造)、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩/酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)塩化Mg、酸化防止剤(ビタミンC)
製造者:大塚製薬株式会社(東京都千代田区)
製造所:同社 袋井工場(静岡県袋井市)
購入店:サン・マルシェ東中田店(宮城県仙台市)
価格等:1.5L/179円(本体価格)/2020.1.29
商品ページ
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塩化K=塩化カリウム、乳酸Ca=乳酸カルシウム、塩化Mg=塩化マグネシウム、ビタミンC=V.C

インフルエンザA型にかかってしまいました

母がどこかからインフルエンザを持ってきて、それが夫に移り、注意していたのに結局私にも移ってしまいました。

1/27→母がインフル陽性判定、1/30→夫がインフル陽性判定、1/31→私がインフル陽性判定、その間、わずか一週間!すさまじい勢いですね、一週間で全滅です^^

インフルエンザ迅速診断キット_ed_trim_20200131_110339それにしてもいまは迅速診断キットをその場で見せられて「A型ですよ」と言っていただけるので便利ですね。写真の「C」のラインが気になりましたが、患者さんが多くて先生も忙しそうだったので、聞かずに帰り後で調べたところ、「C」はコントロールの「C」で検査の正常性を示すための指標のようです。(ここに線が出ていなければ無効)※ちなみにこれは株式会社タウンズの『イムノエース®Flu』と言う製品のようです。

私は数十年も前に、自分では絶対に間違いないと思う症状で病院に行ったのに、陽性の判定が出ずに「えー(じゃぁ、なんなの?)」と非常に不満だった思い出があり、調べてみたところ思った以上に精度が悪くて(確か7割?)びっくりした記憶があります。

今回は先に病院に行った夫が1回目は陰性で、「ひどいようなら明日また来なさい」と言われて行った2回目が陽性だったので、あれから30年経って精度は上がったと思いますが、ネット上で検索をしてみるとやはり、早すぎても陰性になってしまうようです。

医者が勧めるポカリスエット。私も美味しくて合計30リットル

ポカリスエット/大塚製薬_20200129_150336_255高熱時にポカリスエットが美味しいのは事実です。私は今回、三晩高熱でうなりましたが、食欲がまったくなくてもポカリスエットだけはとても美味しく感じられ、食べ物は初日バナナを食べただけで、あとは今日まで一切口にしませんでしたが、ポカリスエットだけは数時間置きに飲んでおり、今日までに1.5Lボトル2本分ほぼ全部飲み切ってしまいました?

正確に言えば、ポカリを飲むからトイレに行きたくなって数時間置きに目が覚めるのだと思いますが、そこでトイレに行ったあとに、また飲みたくてポカリを飲んで寝るので(ポカリしか喉を通らない)また数時間後にトイレに行きたくなる繰り返し・・・という感じでしょうか。

ガンサバイバーのムラキテルミさんは著書『Dr.石原メソッド ガンは自宅で治す! (ロング新書)』の中で”本能の欲求に従えば、私たちは「今、自分の身体にとって必要なものが口に入ってきたときに、美味しいと感じる」そうです。”と書いておられますが、この考えに私は同感です。

さて、うちの母が風邪による高熱で病院を受診すると、決まって「水分補給のためにポカリスエットを飲みなさい」と言われて帰って来ました。その先生が近所に開業する前はずっとかかりつけだった別の先生(家から遠い)からも同じように言われていましたし、遠く大分に住む義父も病院の先生からそう言われて、風邪で体がだるく食欲がない時には飲むようになりました。

私は母や義父からその話を聞いて、特定の商品を指定してくるなんて、てっきりドクターと製薬会社の癒着(または今風にアレンジするなら、製薬会社への忖度?)と思っていましたが、ネットで調べてみるとポカリを勧める医師はやはり多いようです。そして最大のライバルと言われるアクエリアスと比べて以下のようにそれなりの理由はあるようです。

①ナトリウムが多い→発汗後の塩分補給
②エネルギー量が多い→食欲不振時のエネルギー補給

アクエリアスはノンカロリー甘味料のスクラロースが使われており、その分炭水化物もエネルギー量も抑えられているため、ダイエットにはいいかもしれないけど、闘病者にはポカリがいいということなのかな。

ちなみに、長年ポカリを勧めてきた近所のかかりつけ医は、最近「OS1推し」に変わりましたよ。OS1はポカリよりも値段が高く、しかも、この辺では調剤薬局でしか扱っていないので、なんか、そっちこそが、癒着ではないかと思ってみたりもしますが、真相はわかりません、ごめんなさい。

Oポカリスエットの3つの謎

ポカリスエット/大塚製薬_20200129_150300_762先に回復したうちの夫が今日ポカリ(500㎖)を自分用に新たに買って来て飲んだところ「きのうまで飲んでいたポカリと比べて味が薄かった」そうです。

なので「1.5Lと500㎖では成分が違うのではないか?」と言っていましたけれど、ポカリスエットの成分は容器(ペットボトル/缶)や状態(液体/粉末)によって少し違いがありますが、ペットボトル同士ならどの容量でも中身は同じです。

ポカリの謎① 普段飲むと美味しくない?

実はポカリスエットの味は発汗時に美味しく感じられるように調整されています。うちの夫が「味が薄い」と感じたのは、もうインフルエンザが治って熱も下がり、汗をかいていない状態だったからかもしれませんね。

ポカリスエットの味を決める時に当時の技術部長は研究員を山に連れて行き、登山させた後で試作品を試飲させたそうですよ?(詳しくはこちらをご覧ください ➡ ポカリスエット誕生秘話2|オオツカ・プラスワン

ポカリの謎② 果汁入りなのに無果汁とは?

以下の二つの関係法律を遵守すると矛盾が生まれるようです^^

不当景品類及び不当表示防止法(消費者庁)
(概要)果汁の割合が5%未満の場合は「無果汁」、「果汁を含まず」、「果汁ゼロ」、「果汁0%」のいずれかを、商標または商品名の表示(二箇所以上に表示されている場合は、そのうちでもっとも目立つもの)と同一視野に入る場所に、背景の色と対照的な色で、かつ、一四ポイントの活字以上の大きさの文字で見易いように記載する(昭和四十八年三月二十日公正取引委員会告示第四号

?これはその当時、公取委から排除命令が出された『ポッカレモン事件』(昭和42年/1967)のように、果汁が使われていない合成果汁なのに、あたかも天然果汁のようなうたい文句やパッケージデザインで消費者に誤解を与えるケースが多発していたためだと思われます。(ポッカレモン事件についてはこちらをご覧ください ➡ 不当表示事件とJARO設立 法規制と自主規制の必要性/JARO

農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)(農林水産省及び消費者庁)

(概要)原材料名は、原材料として使用したものはどんなに少量であっても、使用した原材料を全て重量の割合の多いものから表示する

?そうそう、今となってはこちらのほうが消費者のニーズに合っている気がしますが、ネットで散見される「果汁の成分が沈殿することがある」という注意書きは、今回の商品には見当たりませんでした。ちなみに使われているフルーツは苦みを消すのが目的で、2015年4月8日版のWikipediaまでは「グレープフルーツ」と書かれていましたが、次の版では削除されているようです。「みかん」という情報や「グレープフルーツ+その他の南方系果実(非公開)」などの情報もネットにありますが、開発の経緯から考えても、柑橘系だろうなぁと個人的には思います。

無果汁表記については大塚製薬のHPの「製品別 よくあるご質問」でも回答されています。たぶん多くの人が不思議に思っていたからでしょうね^^

ポカリの謎③ そもそもイオンって何さ?

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(画像:大塚製薬より)

電解質(イオン)とは、水に溶けると電気を通す物質のことだそうです。でもこれ、ずーっと謎だったんです。科学系の解説サイトでイオンを調べると原子とか電子とかいろいろ書いてありますが、それもまたなんとなく違う気がしたんですよね。

で、私なりの解釈ですが、これは、素人が乱暴な言い方をすれば(要するに)ミネラルと言い切っていいだろう、と。大塚製薬のサイトにも最終的にはそう書いてあるんだから、ミネラルと読み替えても、ほぼ間違いないってことですよね。

ただそれをミネラルと単に言ってしまわないところに、開発上の苦労や製薬会社のこだわりがあるのでしょう。

主な電解質(イオン)には、ナトリウムやクロール、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあります。これらは5大栄養素としてあげられるミネラルに属し、ミネラルは水に溶けると陽イオンと陰イオンに分かれます。

身体をつくり、身体を動かす「電解質(イオン)」/大塚製薬

ちなみにポカリスエット発売時のコピーはアルカリイオン飲料でしたが、「内溶液のpHアルカリ性を示す」との誤解を招きかねないため、現在は 「イオンサプライドリンク」になっています。(Wikipedia

高校生の時にスポーツドリンクはゲータレードしかなかった

私が中高校生のときはスポーツドリンクはまだ一般的ではなく、本気で部活動に打ち込んでいた運動部員しか存在を知らなかったと思います。

それが高校生の後半あたりから、高校総体の応援に行くと部員達が試合の合間にストローで何か飲んでるので「あれなに飲んでるの?」とささやき合った記憶がありますもん。

そして高校3年生のときに、それが「ゲータレード」という商品なのだということが初めて分かりました。

そうなんです。ポカリスエットが誕生したのは昭和55年(1980年)なので、当時はゲータレードしかなかったんですよね。

でもあの緑色のスクイズボトルで水分を補給しながら、監督やコーチの指示を大きな返事で頷く同級生達(私は女子高出身)が、文化部の私にはすごくかっこよく見えたんです。スクイズボトルそのものが初めて出てきたスタイルだったので^^

で、やがて結婚して子供達(男子)が小学生になって、二人ともミニバスケットの育成会(スポ少みたいなもの)に入ったときに、初めてポカリスエットを買いましたが、そのときも買っていたのは粉末のほうで、専用のスクイズボトルに溶いて持たせていました。

大塚製薬の『ポカリの歴史』を見ると、1.5Lペットボトルの発売が1990年とのことなので、もしかしたらもう発売はされていたのかもしれませんが、確か粉末が1袋100円で割安だったことや、自分のイメージで「スポーツドリンク=粉末」と思っていたのかもしれません^^

スポーツをする小中学生の流行にもなったらしいゲータレードですが、その後、ポカリスエットが登場し、さらにはアクエリアスまで発売されて苦戦し、何社も変わった最後のサントリーが2015年にライセンス生産を終了して、日本撤退となりました。そうか、もう、日本では店頭販売されていないのね。

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この記事のためにあれこれ調べていたら、AskDoctors総研というサイトが出てきました。はっきりとは書いていませんが、どうやら病院経由のマーケティング事業者のようで、会員制の医療従事者向けサイト m3.comが基盤とのこと。

様々なサービスがある中のひとつに、AskDoctors認定商品の選定があり、同サイトによると”約28万人の医師会員を有する日本最大級の医療従事者向け専門サイト「m3.com」に登録している医師が、商品やサービスの評価を行い、一定の基準を満たした場合にのみ「医師の確認済み商品」と”なるそうです。

そしてその認定商品の中にはポカリスエットも入っていますね。ですが、みそ、しょう油やかまぼこや魚肉ソーセージ(!)に椅子やおもちゃや洗剤まで認定商品に入っていますから、それほど医療とは関係なさそうですが(笑)、こういうところにもしっかり名を連ねている大塚製薬って販売上手ですよね。

私の知人に精神科医がおり、その日の診察がない午後の時間帯に所用で尋ねたら、私の前の来客(製薬メーカー営業マン)の用事がまだ済んでおらず、一緒に新薬のプレゼンを聞く羽目になりました。患者さんのいない待合室で看護師さん達と聞く内容は、素人の私でもなかなか興味深いものでした。

また、あるときは、その精神科医の勧めで、ある製薬会社主催の講演会(実は新薬発表会も兼ねていた)に一般人なのに参加してみたら、ホテルの立食の懇親会付にも関わらず参加費は無料で、帰りにはノートやらメモパッドやら社名入りグッズのおみやげをいただき、医療の現場と言うのはこういうものか、と、知らない世界を垣間見た思いでした。

たぶん、ドクターって、私たち素人が想像する以上に、関連業界からのアプローチがめっちゃ多い仕事なんですよね。

世間の評価は、「風邪にはポカリ、運動にはアクエリアス」というのが一般的なようですが、「風邪にポカリ」の定評には製品の優秀さだけでなく、やっぱりきっと、お医者さん達のちからも大きいですよね。だって、そのひとことがないと、飲まない人だってたくさんいたはずですから。

ただそうなってくると、ポカリは患者さんが少ない年や夏場はむしろ売り上げが落ちるのかしら?その辺が、ちょっときになりますね。